“正念場”担げ三社祭 目玉なくても…江戸の粋で盛り上げろ!

5月13日 産経新聞から

浅草神社(東京都台東区)の例大祭で江戸三大祭りの一つ「三社祭」が16~18日に開催される。昨年は、御輿(みこし)の上に乗って逮捕者が出るなど混乱したことから、今年は本社御輿の「宮出し」「各町渡御」「宮入り」の各行事はいずれも中止。平成7年の本社御輿修理に伴う中止を除けば、戦後に祭りが現在の形となってから初めて“目玉”を欠いた開催となる。関係者の間でも「残念だが仕方ない」「ご神体の出ない祭りは考えられない」と受け取り方はさまざまだ。(蕎麦谷里志)

 発端は一昨年。本社御輿の上に十数人が乗り、担ぎ棒が折れる事故が起きた。翌年の祭りでは、主催する浅草神社奉賛会が「御輿に乗ったら中止にする」と警告したにもかかわらず、再び御輿に乗る人が相次ぎ、都迷惑防止条例違反で逮捕者も出た。そして昨年7月、奉賛会総会で今年の本社御輿の渡御などの中止が決まった。

 御輿は「神輿」とも書き、ご神体が乗る輿。人が乗るのはご神体を踏みつけるに等しい行為だが、同神社によると「30、40年前から乗る人が出始め、ここ数年悪化していた」という。

 浅草神社奉賛会の永野章一郎副会長(78)は「大変残念だが一連の経緯の中での結論で、仕方がない」と話す。一方で、本社御輿が出ない分、各町会の御輿で盛り上げていこうという前向きな機運や、町会同士の団結も出てきたという。「来年については実施する方向で調整している。今年を無難に乗り切り、来年以降はさらに盛り上がる三社祭にしていきたい」と抱負を語る。

 痛恨の思いで祭り当日を迎える人もいる。三社祭同好会連絡評議会の代表、木村忠司さん(42)は昨年12月に、「中止撤回」を求めた約7万人の署名と、御輿には乗らないことを約束する陳情書を浅草神社に提出した。「ご神体が出ない祭りは考えられない。御輿に乗るのは何十年も黙認されてきたことで、急に禁止といわれても何万人もの人を説得しなければならず、2、3年の猶予が欲しかった」と実情を説明する。

 メーンの行事が中止となる今年の三社祭だが、他の行事は例年通り行われる。16日には「名物大行列」や「びんざさら舞の奉納」、17日には「町内御輿連合渡御」を実施。本来なら本社御輿の渡御が行われる18日には、太鼓奉演のほか、ほとんどの町内御輿が17日と同様に渡御を行う。本社御輿は御輿庫から出されることはないが、「御霊入れの儀」は行う予定で、御輿庫に安置された御輿への参拝も可能という。

 ■三社祭 浅草寺の本尊の奉安にかかわった3人を祭った「浅草神社」の例大祭で、江戸三大祭りの一つ。3日間の日程で「名物大行列」や都無形文化財「びんざさら舞」の奉納、浅草44ケ町の御輿約100基が練り歩く「町内御輿連合渡御」が行われ、毎年計約150万人の人出でにぎわう。最終日には、3人の御霊が入れられた本社御輿3基の「各町渡御」などが行われ、クライマックスを迎える。
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by tamako0070 | 2008-05-16 05:55 | お祭り
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